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アサヒ メルツェン 【王者の醸すドイツビール】 [日本の大手ビール]

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アサヒの限定ビールシリーズ「世界ビール紀行」の第1弾です[ぴかぴか(新しい)]

コンビニで見かけた方も多いでしょう。というか、もうそろそろ在庫なくなりつつあるっぽいですがorz 相変わらずの後ノリ投稿ですみません。。。



「メルツェン」、英語で言えば「March」です。そう、3月。

3月に仕込んだビールを夏の間じっくり熟成させて、暑い夏を越えて生き延びたビールを10月に開栓し、皆で祝う、それがおなじみの「オクトーバーフェスト」です。だからメルツェンのことをオクトーバーフェストとかフェストビールなんて呼ぶこともあります。

現在のオクトーバーフェストではピルスナーも呑まれていますが、昔はこのメルツェンが振舞われていたわけです。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


見た目はクリアな金色ですが、だまされちゃいけませんよ。メルツェンは「苦くない金色のビール」です。なんだこんな甘ったるいもの[exclamation]とか怒らずに。「ビールは苦いものだ」っていう先入観を捨ててしまえば、いろんな魅力が見えてくるはずです。特にこのビールの一番の特徴の「甘さ」、やわらかくどこか懐かしいその甘さこそが麦芽由来の甘さなのです。モルツや黒ラベルが日本のビールの中では「モルティ(麦芽風味が強い)」という評価をされていますが、世界にはまだまだ上がいますよん。

同じ金色なのにこんなにも違うのか!というインパクトをアサヒは狙ったのですかね。その狙いはまずまず成功しているとあっしは思います。


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こないだ呑んだ4VG同様、アサヒの実験的製品はそのスピリットもさることながら、出来映えが実によいですな[ぴかぴか(新しい)] しかも、4VGは「擬似ヴァイツェン」だけど、このメルツェンはしっかり「メルツェン」です。ラベルには謙虚に「メルツェンタイプ」と表記されてますが、あっし個人的には「タイプ」は取り外してしまっていいと思います。つまり、ビールの品評会の時のモノサシである「ビアスタイル」にギリギリではありますが、合致している、ということです。

ちなみに、メルツェンのスタイル定義って、こんな感じです。興味ない人もぜひご一読ください。


「ミディアムボディのビールで、幅広い範囲の色合いを持つ。甘いモルト風味がホップの苦味にやや勝っていなければいけない。ホップの苦味はクリーンですっきりしていること。モルトキャラクターとしてはトースト香が支配的で、カラメル香はあっても低レベル。パンやビスケットのような風味があってもよい。ホップのフレーバーとアロマは低いが、感じ取れるレベルであること。」(日本地ビール協会・ビアスタイルガイドラインより抜粋)


色の明るさはたぶん下限ギリギリだと思われます。が、もともとメルツェンは色にはかなりの幅を認めているのでまあ問題ないでしょう。甘味と苦味についても限界ギリギリ(つまり、苦味がやや強く甘味がやや弱い)ですが、まあ多少は文字どおり「甘く」みてあげてもいいのでは。


ちなみに、同じメルツェンでもこんなのもあります。

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埼玉の星・こぶし花ビール(羽生市)のメルツェンです。濃い赤褐色。いちごのようなフレーバーとモルトの柔らかさが際立つ逸品。猫背の大好きなビールです[るんるん] 通販もできますので詳しくはHPを。


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んでも、こうやって大手メーカーが世界のいろんなビールを取り上げてくれるのは何というか両刃の剣なのかなあという気も少しします。

タラコに「辛子明太子」のパッケージをかぶせて、辛子明太子を知らない国民に売る、みたいな悲劇にならなけりゃいいな、と思ってます。

そりゃ悲劇でしょ。だってもしその国民が本場の辛子明太子を食したとしても、「この辛子明太子は辛くてだめだ[exclamation×2]」ってなりますよね。辛子明太子は本来辛いものなのに・・・。



このアサヒメルツェンについては色が少し怖いところですね。上述したとおり下限ギリギリです。だから、この金色こそがメルツェンの色だ!っていう固定観念を持たれてしまうと、こぶし花ビールのメルツェンは「うわっ、こんなに色の濃いメルツェンないよ。。。」なんて、入り口の部分でまずマイナス印象になってしまいますよね。世界的にみてもメルツェンは淡色よりは濃色の方が多いと思われます。

甘味苦味のバランスについても同様です。もっと甘味の勝ったメルツェンは世界にはいくらでもあります。というか、そっちが普通です。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


あっしは基本的にスタイルの厳密な定義には興味ありません。呑んでんまければそれでいい。スタイルの定義から外れていてもんまいビールは山ほどあるし、定義に沿っていても・・・なビールもそりゃあります。

でも、消費者側の誤ったスタイル認識が原因で、正当な評価を受けられないビールが現れてしまうという事態は何とも悲しいことです。しかも、その誤ったスタイル認識を大手メーカーに蔓延させられてしまってはひとたまりもありません。

「これが世界のビールだ」という看板のもと紹介されるビールのどれもが日本流の解釈をほどこしたものばかりでは、世界のビールに対する誤解を広げてしまうようなものです。麦酒天動説の小さなものがあれこれはびこってしまうようなことにもなりかねません。

大手メーカーがこういった世界の様々なビールを紹介してくれることは基本的にはあっしは歓迎です。が、「世界のスタンダードや伝統を正しく伝えてくれるならば」という条件つきです。


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「世界のビール紀行」、第2弾は「ベルジャンホワイト」です。本場ベルギーの有名どころではヒューガルデンホワイト、ヴェデットなどがあります。どちらも日本で簡単に入手できるので、是非とも冷蔵庫に待機させた上で、第2弾をお待ちください[グッド(上向き矢印)]

※12月1日追記
すみません、「ベルジャンホワイト」ではなく「ベルジャンエール」でした[あせあせ(飛び散る汗)] ヒューガルデンやヴェデットとは別のカテゴリーです。申し訳ありませんでした。


ちなみにアサヒの名誉のために一言付け加えておきますが、アサヒが運営するクラフトビール醸造所「隅田川ブルーイング」では、スタイル定義通りの実に美味なヴァイツェンが醸造されていて、ビールの品評会では入賞の常連です[ぴかぴか(新しい)]

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トリック

 ビアテイスターさんがこの味をどう評するのか、記事にすると聞いて楽しみに待っていましたが……、待ちくたびれました(笑)

 私はなんとな~く、重く感じました。飲み終えた後、お口の奥の方でピーナッツ的に風味が薄っすら残ったのは、私の気のせいでしょうか? その感じが間違いでないなら、あれが麦芽の味なのか……とか想像しております。まだまだビール初心者の私は、どれが麦芽の味だとかホップの香りとか、良く分かっていません(汗)

 ちなみに、私が行ったお店の店主さんは、以下の様に評しております。
http://beercafe.at.webry.info/201009/article_7.html

 すでに、ベルジャンの方のテイスティングの機会も得られたみたいで、こっちの評は、これです。
http://beercafe.at.webry.info/201010/article_9.html

 今回のメルツェン、味自体は私は好きな方ですが、私が飲んだ事のあるメルツェンとは、ちょっと毛色が違ったかしら。

 昨日、シュナイダー・ヴァイス・オクトーバーフェストビアTAP4を始めて飲みましたが、バナナ~ンな香りとほんのりの甘さは良かったですが、味の余韻が全く無く、私的にはちょっと残念でした。飲み終えた後のお口に、もう少し味が残ってくれたら、楽しいのに~。
by トリック (2010-11-03 20:07) 

猫背

コメありがとうございます!というかお待たせしてすみませんでした。。。

トリックさん、Barleyさんのお客さんだったのですね!私もBarleyさんには何回か行ったことがあって、マスターにいろいろと教わっています。ビールのテイスティングについては私など到底及ばない、すごい方ですよ!

「重さ」というのはなんとなく私も感じられた気がします。それが何に由来するものかは私もわかりませんでしたが、ひょっとしたら店頭に長いこと並んでいたためにビールが酸化してしまったからなのかなあ、とか考えています。
by 猫背 (2010-11-03 22:03) 

コバヤン

はじめまして。
先日は、ブログへのnice!をありがとうございました。
私の周りでも話題になっていた「世界ビール紀行」を
やっと飲めました。
猫背さんがブログでも紹介されていらしたので、
是非飲もうと思っていました。
もうすぐ第二段も発売ですので楽しみです。
同時に、4VGも飲みましたが、こちらもなかなか良いですね。
私は、単なるビール大好き人間です。
猫背さんのように詳しくありませんので、ブログを拝見して、
勉強させていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
by コバヤン (2010-11-14 13:22) 

猫背

コバヤンさん

コメントありがとうございます!

私だって単なるビール大好き人間ですよ。誰にも負けない自信はありますが♪ これからもがんばって記事アップしますので、どうかよろしくおつきあいくださいませ。

ビール紀行の第二段、もうすぐですね。楽しみですね~♪
by 猫背 (2010-11-16 23:05) 

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